試験科目からも分かるとおり、専門性が高い上に習得すべき内容が多いことも気象予報士の難易度が高い理由です。
この難関を突破するには独学では困難といわざるを得ません。こうなると、資格の学校に通う、あるいは通信教育を受けることが近道といえるでしょう。

資格の学校については大手が複数社あるので実績を考慮して吟味することになりますが、いくつかポイントをあげると、
１　気象予報士合格のための指導方法が確立しているか。
歴史があり、合格実績があるかということ。長いところでは１０年以上のところもあり、テキストや指導方法に合格ノウハウが反映されています。

２　文系でも理解できるか
気象予報士の試験「学科（一般）」「学科（専門）」「実 技」の各試験科目の学習の前に、初めて取り組む人への基礎として、高校初等程度の数学や物理のレベルで気象学と気象予報に関する初歩的知識の習得までフォ ローするところもあります。数学や物理が苦手な文系の方でも安心して授業についていけるかはチェックする必要があります。

３　講師は気象予報士か
一般的知識が問われる学科は気象予報士の講義でなくとも事足ります が、数値予報などの技術進歩が著しい学科や、応用力が問われる実技科目になると、実務経験のある現役気象予報士の指導が求められる分野であり、実効性に差 が出ます。

４　自分のスタイルにあった受講ができるか
　気象予報士の講座を受講するにあたり通学コース、通信コースなど、 講師から直接学習したいか、ＤＶＤ教材で自宅学習したいか、自分に合ったコースを選べるかということ。さらに通学であれば立地はどうかもチェックする必要 があります。

５　弱い分野を補完できるか
　高校時代に地学を選択しなかった人向けに、気象現象をイメージとして捉えるところから始める入門講座を用意しているところもあります。本試験に合格でき なかった人向けの、問題演習中心のコース、や模擬試験・解説講義コースなど、一人ひとりのニーズにに応じたオプション講座が揃っているかをチェックしま しょう。